> テレビから出てきた、私の王子様。 2
目を覚ました私は、目の前の状況にまた倒れそうになった。

『うっ……眩しい……ほっぺのピカピカが………ブツブツ…』

『だ、大丈夫ですか?!やっぱり病院……行った方が良かったんじゃ………』


振り向いた先にいる親友は、腕組をして仁王立ちしたまま首を横に大きくゆっくりと振った。

『こんなことで病院に行ったら、医者がいくらいても足りないわ……』

『えっ?………それはどういう………』

答えを待つその人に答えを言わぬまま、親友はその人を部屋から出した。

運ぶだけ運ばせて、「はい、さよなら」のこの状況に全然納得してなかったが、着任初日ということもありその人……ユチョンは渋々その場を後にした。




『いける?』

しばらくしてからだ、親友がそう声をかけたのは。

『………いけない……っだって、本物だよ?!』

『そうね、あなたの大好きなJYJのパク・ユチョン。
だけど今日からは違う、あなたの部下のパク・ユチョン……だよ』


その瞬間、上司から言われた言葉がよみがえった。

『明日から新人が来る。期間限定なんで難しい仕事はさせないが、本人のやる気次第でさせてもかまわない。
おまえのサブで使ってやれ。手取り足取り………頼んだぞ、お前しかいない』


そういえば、笑ってた…
「手取り足取り」っていうとき……
含み笑いみたいに、口元がヒクヒクって………


『あぁ〰〰〰っ!!っもう、ムカつくぅ!!
人の反応見て楽しんで〰〰〰っ!!
最低!あのジシイ!!』

ボカスカソファーを叩くのを横目に、親友は涼しい顔でこう言った。

『……じゃー私にちょーだい』

『ダメっ!!ずぇったいに、ダメっ!
ユチョンは私の王子様なんだからっ!!』

飛び起きた私を見て、親友はにっこりと笑う。

『さっ、具合も良くなったみたいだし、王子様のもとへ参りましょうか?』


とたんに足が重くなった私を、親友はグイグイ引っ張りながら部署へと戻すと、ユチョンを呼んだ。


『ユチョンさ~~ん、ちょっと手伝ってぇ』

急ぎ足で駆け付けた彼に、一言……

『彼女をデスクまで連れてってください、これ……あなたの初仕事………はい♡』


ポンッと見事に物のように渡された彼女は、ユチョンの胸にポスンと顔を埋めた。

違う意味でフラフラする彼女の腰を抱き、腕を支えながら机まで歩いてく二人の後ろ姿を見て、親友は「いい仕事をした」とまた腕組をし仁王立ちするのであった。




続く




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by k-tmyf | 2015-11-24 23:27

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by ジチョル
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