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何がいい?
付き合い始めて、7年目……。
バレンタインとかクリスマスとか、そういう記念日に新鮮味がなくなってきた今日この頃。 「はぁ、またこの日がきちゃったか……」 今日? 今日は………私の誕生日。 また1つ歳を重ねるこの日に、何も言わずに食事に誘ってくれたけど…………覚えてるのかな?? 口に運ぶのをやめてじっと見つめる私に、ユチョンが不思議そうに聞く。 『ん??』って。 『ううん、何でもない』 少ししたら、まだお皿に残ってるのにユチョンがメニューを取ってパラパラめくりだした。 「フフフ…モグモグしながら、可愛い♡」 ほんの一瞬、私が見とれてたら、 『何がいい?』 って、ユチョンが聞いてきた。 『え??もー食べれないよー(笑)』 って、笑いながら返したら、 『誕生日プレゼント、何がいい?』 って、パラパラめくりながら聞いてきた。 そう、いつもこんな感じでぶっきらぼうに聞いてくる。 だから、 『んーー……特に無いかなぁー…』 って、いつものように答えたけど……今日のユチョンは違った。 ページをめくってた手を止めてメニューを置くと、 『じゃー、俺の考えたやつでいい?』 って、ニコッて笑って聞いてきた。 『う………うん………』 「いつもは“何か考えといて”…なのに………」 少し首を傾けた私を知ってか知らずか、 『ねー早くプレゼント渡したいから、行こう』 って、話しかけてくる。 「そんなに急かして……プレゼントって何だろ??」 不思議に思った私は、ユチョンにたずねた。 が、その答えは思いもよらぬものだった……。 『ん?プレゼント?? ………フフ、子供。俺とおまえの………♪』 完
by k-tmyf
| 2014-06-17 06:16
| 短編
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