> 3年前……
3年前の3月10日、夜に息子は産まれた。

二人目だが息子の頭が大きく、大きなダメージをおった私は、麻酔を打って産後の痛みに耐えていた。


自分の病室には入れず、ナース室の横の部屋で日付が変わるのを見届ける。

こんな時間に話し相手などいない。

テレビを見ながら、旦那と何通かメールのやり取りをしていた。


BGMのようだったテレビに釘付けになったのは1つの速報だった。

「坂上二郎さん、死去」

人が亡くなるときに新しい命が産まれるということを、改めて感じた出来事だった。


次の日、自分の部屋に入って息子と対面した。

上の子の時と違って大人しく、声も小さい…

お見舞いに来た母と娘と一緒に、喜びを分かち合いながら息子を囲んで話をしている最中だった。


見ていたワイドショーが、異様な光景を映し出した。


興奮気味のアナウンサーが、黒く押し寄せる津波を実況している。

画面が時折変わり飛行場になると、穏やかに流れてきた津波が滑走路を見えなくした。

また画面が変わり海沿いになると、津波で船が持ち上がり防波堤を乗り越えた…。



そんな映画のような光景を、息子と過ごす初めての日に目にした。

直後は感じなかった思いが、退院前日に心を締め付けた。


日差しが強く、カーテンを閉めようと手をかけた時だ、
「津波がもしこの街にきていたら……」

産まれたばかりの息子を連れて、産後すぐの体で、75歳の義母・80歳の義父、そして5歳の娘のもとへ行けたのだろうか。

旦那に、会うことが出来たのだろうか……。




あれから3年……、3回目の息子の誕生日を終えた。

復興と共に歳を重ねる息子。

私も共に成長していける、そんな親でありたい。
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by k-tmyf | 2014-03-11 13:59

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by ジチョル
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