恋の嵐は突然に…〈the second chapter〉8
ユファンがトイレに来る数分前…。

トイレに入ったエンジャは、少しずつ酔いが回りはじめていることに気が付いた。


『あぁ……バカバカっ!!
飲めないくせに、二杯も一気するなんて…。完全に酔いが回る前に帰んなきゃ……』


ジャブジャブっと手を洗って拭くと、両頬をパンパン!と叩いて気合いを入れた。

フーーーっと深呼吸を一つして外へ出ると、壁にもたれ掛かって腕組をするユチョンがいた。



『あっ……』

一瞬出てしまった声をまた飲み込んで、エンジャはユチョンの前を通り過ぎようとする……。


が、体を起こしたユチョンに手を掴まれ、呼び止められた。



『っ……大丈夫?ペース早かったから……その…気になって……』


取ってつけたような理由を聞きながし、エンジャは黙ってその場を去ろうとした。



『ちょっ、……待ってよ!……話しぐらい聞いてくれたって…』


『聞かないっ!…聞いたら、もっと悲しくなりそうだから……。
それに私達、付き合ってるわけじゃないし……。だから……いい…』


エンジャはユチョンの手を振り払おうとするも、彼のガッチリとした逞しい腕は、そう簡単には払えなかった…。


それどこれか反対の手まで掴まれ、壁へと押し付けられそうになる。


『いや、離して!』


『エンジャヤッ!………………んっっ』



『ねぇ……何してんの?……二人がキスしてるって…どういうこと??』



ビックリした二人が声のする方へ振り向くと、そこには立ち尽くすユファンが……。

エンジャはユチョンを突き放し、ユファンの方へと行こうとする。



『…っ、ごめんなさい……。私が悪い…………んんっ』



グワンと大きく揺れる地面にエンジャは足を止めると、体が左右へと大きく揺れ、倒れそうになる……。



ユチョンは後ろからエンジャを支えると、


『話しは後で……先に彼女を送ってくる…』


エンジャの左手を自身の背中へと回し、彼女の肩をしっかりと抱いて歩きだそうとした。



するとユファンがさっとエンジャの手を引いて、横向きに抱えると、


『これから先は、ヒョンじゃなくて僕のやることでしょ?』


ユチョンにキッと睨みを聞かせて店を後にした。



タクシーに乗せて向かった先は、ユファンの家……。



ゆっくりとベットへ寝かせると、エンジャがモゾモゾと体をよじらせた。


『んっ………んん………』

シャツのボタンとボタンの間から見える白い素肌、膝丈のスカートがめくれ、ムチッとした太股があらわになっている…。


そんなエンジャの姿から目が離せないユファンは、ついにエンジャの上へと跨がった。


エンジャの唇をじっと見つめると、店でのことが甦る。


『……何でエンジャさんなんだよ…、よりによって……何で…』


ムシャクシャした気持ちと、ユチョンに取られるという焦りからか、1つ…2つ……とエンジャのシャツのボタンを外していく。


ボタンが全て外され、両手をシャツにかけると、エンジャの目から一筋の涙がこぼれた。


ユファンは目をつぶりギュッとそのまま拳を握ると、ベットから降りて、エンジャにタオルケットをかけた…。


寝込みを襲おうとした自分が情けなくなり、ユファンは頭を冷やすために外へと出た。


歩いて歩いて……たどり着いたところは、先ほどのbar……。



早々と電気が消されていたので帰ろうと思ったが、確認の為、ドアに手をかけることにした。




カランカラン……




「何だ…まだいるのか…」

そう思って中に入ると、店にはカウンターの中にいる男の子と、ユチョンしかいなかった。


静かに店を後にしようとするユファンを、ユチョンが引き止める。



『せっかく来たんだ、飲んでいけばいいだろう……?』


ボトルから手酌で注ぎながら、ユチョンはあおるようにウイスキーを飲んでいる。



「真相はエンジャさんから聞く…」


と決めていたユファンだが、何故かこの時はユチョンの話しも聞いてみたくなった。



ゆっくりとカウンターへ向かい、ユチョンと席を二つ空けて座ると、ビールを注文してゆっくりと流し込んだ。

ユファンが一杯目のビールをあける頃、ユチョンが重い口を開いた。




『彼女……大丈夫だった?』


ユファンはお代わりを告げると、

『うん……大丈夫だよ。今、僕のベットで寝てる…』


そう言ってお代わりのビールを受け取り、また口に含んだ。



ユチョンは握りしめたグラスを置くと、

『ユファナ……エンジャさんのことで、話しがあるんだ……』

と話し出した。


『話しは、エンジャさんから聞く……』


ビールを飲みながら返すユファンに、



『俺、エンジャさんのことが好きなんだ。だから……彼女と別れてもらえないか?』


とうとう胸のうちを明かした。





が、ユファンは全く動じず、


『どうしてエンジャさんなの?女の人なら、他に五万といるでしょ?

……僕の彼女に手…出さないでもらえる?将来のことまで視野に入れてるんだから…それに、別れるかどうかは、彼女と僕の問題だから……ヒョンに言われる筋合いは、ない』


と、ハッキリと断った。



すると今度はユチョンが反撃に出る。


『俺とエンジャさん……体の関係があるって言っても、そう言いきれるか?



ユチョンが話し終えると同時に、ユファンの拳は、ユチョンの顔へと打ち付けられていた…。






続く
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by k-tmyf | 2013-08-26 13:55 | 恋の嵐は突然に・・・

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