恋の嵐は突然に…〈the second chapter〉5
夕方……

仕事を終えたエンジャは、ユファンへと電話をかけだした。


『……もしもし?ユファン君??
仕事終わったけど…どこにいけばいい??』


『エンジャさん?!…今どこ?………うん、分かった。そこにいて、すぐ迎えに行くからっ!』



エンジャとの電話を切ると、ユファンはバイトの一人を捕まえて、

『ごめん!食事して戻ってきたら鍵かけるから!それまで残ってもらっていい?営業時間ギリギリ終わる頃には戻れると思うから…ゴメン!今日だけ!!』


捕まえたスタッフが笑顔でコクンと頷くと、



『ありがとーーーーっ!!』

と、叫びながら店を後にした。







エンジャの会社の前の本屋で落ち合うことになり、エンジャは本を読みながら時間を潰していた。



『あっ、東野圭吾最新刊出てる!即買いだ♪……そういえば…ユチョンさんの本棚にもあったな、東野圭吾の本。買ったかな?ユチョンさん………あっ、いけない……』

エンジャはユチョンを心から追い出すように本をもとに戻し、店を出た。


しばらくすると、本屋の前にユチョンの車が止まった。



『えっ……何で……?!』

ハザードを出して運転席から出てきたのは……ユファン。


ホッと胸を撫で下ろしながらも、心の底では残念のような……。

エンジャは少し、複雑な気持ちでいた。



ユファンのエスコートでユチョンの車に乗り込むと、


『足、どうしたの!?大丈夫??』


膝に付けられた絆創膏とかすり傷を見て、ユファンが聞いた。



『あっ…昨日よそ見してたら人とぶつかって転んじゃった…』


苦笑いするエンジャに、

『これからは僕が隣にいるから…もう転ばないよ』


と、優しくユファンは微笑みかけた。



『……………』


何も言えないエンジャは、一瞬だけニコッと笑い、ユファンから顔をそらせた…。







ユファンのオススメの店へと着き、食事をとる。


『…おばあちゃん家に来たみたい…やっぱり韓国料理食べると落ち着く。美味しかったぁ……ありがとう、ユファン君』


エンジャの笑顔に、ユファンの心がドゥグン……高鳴る。



食事が終わり店を出ると、ユファンはエンジャの手を取り、


『エンジャさん、お酒飲める?美容室の子がbarやってるんだ…。すごく雰囲気のいい店だから連れて行きたいんだけど…大丈夫??』


エンジャの顔を覗き込みながら聞いた。


『いや、あの…ごめんなさい。今日は……やめとく…。ユファンくん、あのね……』

♪♪♪~~~


エンジャの話しの途中で、ユファンの携帯が鳴った。


『ごめん…あっ……もしもし、ヒョン?どうしたの??……車?ヘヘヘッ、ごめん。今から○○のbarに行こうって話してたんだけど……いいね!そうしようよ、じゃあ後で!!』


そう言ってユファンは電話を切った。



話しの内容がつかめないエンジャは、ユファンを見つめる。


キュッとエンジャの手を握り直したユファンは、


『楽しい夜になりそう!…だから来て…お願い……』

と言って、ユファンはエンジャの頬にキスをした。



突然のキスと、電話の返答の仕方からユチョンが来るのでは?という不安感でドキマギとしていると、ユファンがエンジャの唇を見つめ、ゆっくりと距離を縮めていた。


途中で気付いたエンジャはサッと身を引くと、


『あっ……い、行こうかな、bar。場所ってどこにあるの??』

と、笑顔で話し、場の空気を変えた。



『あっ……あはは…。場所?美容室の近くなんだ。一回店戻ってもいい?戸締まりしないといけないんだ』

そう話しながらエンジャを助手席へと乗せると、ユファンは美容室へと車を走らせる。



しばらくして駐車場につくと、車から降りたユファンは、エンジャと手を繋いで店へと歩きだした。



時々チラッとエンジャを見ながら、ヘヘッとハニかむユファンの姿に、店の前まで来てエンジャは歩みを止めさせた。


『ユファン君…あのね。……今日話しがあって呼んだの。
その…私達……いや、私……』


そう言いかけたところで、信号を渡り終えたユチョンが二人に駆け寄ってきた。



『あっ、ヒョン!早かったね…これ車の鍵、ごめんね勝手に借りて……あっ、店の戸締まりしてくる!!』

笑顔でユファンは店へと入っていき、エンジャとユチョンがその場に残された……。









続く
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by k-tmyf | 2013-08-20 10:35 | 恋の嵐は突然に・・・

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